葬儀に参列する際に、故人や遺族への礼儀を示すために気を付けるべきマナーがいくつかあります。その中でも、香典を持参するときに必要とされるのが「ふくさ」です。しかし、日常生活の中でふくさを使う機会は限られており、どのように選び、どのように使うべきか迷う方も少なくありません。特に、葬儀の場では派手な色や柄が避けられることが一般的であり、正しいマナーに沿った選び方を知っておくことが大切です。
ふくさは、香典袋を汚れや折れから守る役割を持つアイテムですが、それだけではありません。弔事の場にふさわしい色や素材を選ぶことが、故人や遺族への敬意を示すことにつながります。また、ふくさの使い方には決まりがあり、受付での渡し方や香典袋の包み方にも一定の作法があります。誤った方法で使用すると、意図せず失礼にあたることもあるため、正しいマナーを身につけることが大切です。
選び方に関しては、一般的に紫・黒・グレーなどの落ち着いた色が弔事向けとされており、赤やピンクなどの華やかな色合いは避けるべきとされています。紫色のふくさは慶弔両用として使用できるため、一つ持っておくと便利です。素材については、ちりめんやシルクなどの伝統的なものから、扱いやすいポリエステル素材までさまざまな種類があります。どの素材を選ぶかは、使用頻度や携帯のしやすさなどを考慮して決めるのがよいでしょう。
ふくさは単なる布ではなく、香典を渡す際の心遣いを表す重要なアイテムです。正しく使用することで、参列者としての品位を保ち、遺族に対して誠実な気持ちを伝えることができます。突然の訃報を受けて葬儀に参列する際に慌てないよう、適切なふくさを事前に準備し、その使い方を理解しておくことが大切です。
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「まちの小さなお葬式」白香苑
住所:福岡県久留米市大善寺町宮本1501
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